前回の 誤った住所を探す でダイレクトメール(以下、DM)の宛先不明で返送されてしまう住所のなかでわりと多いのがこれなんですよね。
要は自治体が合併して消滅しましたが新住所がわかりませんというやつです。
いや、郵便局さんならわかるんでしょうね。きっと。
でも依頼しているのはDM業者なので正直どこの配送会社を使っているのかわかりません。
で、宛先不明で返送されてきます…。そうなると新住所を調べて書き直して再配送依頼となるんですが、これが手間がかかること請けあいでいつの間にかなかったことに…。
これを未然に防ぐためにツール化しようと思い立ち…。


統廃合された市町村は7万も!

いやー、あるわあるわ、統廃合した自治体数がハンパないですね。


さすがにこんなにあると手も足も出ないんですが、それでも昭和とかそんなに古い住所を持っていることも少なく、ま、あっても平成以降の住所でほぼ問題ありませんよね。

ここは割り切って 平成の大合併(平成11年以降) を境に合併や市区町村名が変更になった自治体を判別することとしました。
※それでも1,800程度の自治体が対象に!

新住所を見つけるのは難しい

簡単に考えてましたよ。こんなふうに…

  • 郡が市制になってたり
  • 複数の市が合併でひとつの市になってたり
  • 旧市町村が区制になってたり

…するだけなんでしょう?
だったら旧住所を新住所と紐付ければいいよね?

いえいえ、そうではありませんよ、ダンナ!
こんなきついのは無理でっせ。。

町域の番地までわからないと新住所が判明しない自治体が!!

これなんですよ、調べてわかるとは、なんというおそ松くん。。
以下はさいたま市の例なんですけど、こんな感じなんですよ。


これって「大字大谷口(2943番地1~2986番地1)」が「さいたま市緑区」へ、「大字大谷口(2943番地1~2986番地1を除く。)」が「さいたま市南区」に泣き別れしたんですね。

結局、番地までわからないとどっちの区にいったか不明なんですね。しかも新たな住所の番地は旧住所の番地を引き継いでるのかどうかは自治体に問い合わせないとわかりそうもないですし…。
こんなのが全国の自治体にあるんだと思うとお手上げですね。


なので旧住所から推測できる「そうかもね」新住所を候補として表示するにとどめました。
なので作ったツールは完璧なツールではないんですが、普段DM発送に使う分にはある程度役立つと思いますので、みなさまに公開することとしたんです。



それではまた。